自己紹介
ウエノです。会社を辞めて医学生をしております。
仕事内容や一部の人との人間関係が辛いばかりでやりがいを見いだせなかったので30代になってから受験を決めました。
直接人と向き合う仕事がしたかったし、転職で給与が上がってもリスクも上がる選択しか見えなかった(元の会社が待遇では一番だった)し、副業は本気でやってもうまく行かなかったし、マラソンや海外旅行もたくさん行ったし、都内のお店は飲み尽くしました。
結構な時間を使ってしまいましたが、結果、この道を選ぶことにしました。建前でない理由は自分の働く環境を自分で決められて、人から直接感謝される仕事がしたいからです。
本当は5年前に今の場所にいられたらなと思いますが、今の自分には比較的、後悔は少ないです。
編入対策のサイトもたくさんできてきて、何をやれば良いのか、調べたら分かる時代になってきていると感じております。
働きながらでも、正しい方法で1日4時間勉強して年間100万円くらいお金を使えたら、2年以内には受かる人ばかりだと思います。
医者になるメリットは計り知れなくて、ステータスも給与も高く雇用は安定して定年もありません。けど、本当にそれが一番なのか考えてみても良いのではないでしょうか?
日常が大変で疲れている方も多いと思います。たまには静かに飲みながら自分の気持ちを整理してみてはいかがでしょうか。
と、いうことで医者になる金銭的メリットを試算した上で、デメリットも考えてみましょうか。
(私の合格体験記は有料ですがこちら↓で読めます。興味を持っていただけましたら参考にして戴けると嬉しいです。)
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医者になる金銭的メリット
例えば30歳で東京の大手メーカー勤務のサラリーマン(私の元働いていた会社)で、部長まで順調に出世したときを考えましょう。
30歳から60歳までの給与は3億円です。
30歳地点の給与(平社員):700万円
40歳地点の給与(課長):1000万円
50歳地点の給与(部長):1300万円
30-60歳まで30年間の給与:3億円(700×10+1000×10+1300×10)
30歳から医学部編入した場合の給与
では、今編入して35歳から医者になり東京ではないものの関東の民間の病院で給料重視で働いた場合の給与はどうでしょうか?
(数値は参考値ですが、誰でも希望したら届く数値)
35歳地点の給与(前後期研修):600万円
40歳地点の給与(市民病院):1200万円
50歳地点の給与(市民病院):1500万円
35-60歳までの25年間の給与:3億円(600×5+1200×10+1500×10)
医者の給与は高い
あなたが30歳なら、5年間医学部に行ったとしても十分に元が取れる給与体系です。
特筆すべきは医師の場合は出世しなくとも上記のような収入に届くということです。
バイトもある程度する前提でこのくらいだろうという数値を書いています。もちろんたくさんバイトをしたり、給与の高い病院で働けばこの限りではありません。
一方で、サラリーマンとして働いていて確実に部長になれるでしょうか?結構優秀な人がなっていませんか?運もありませんか?
今後の医療崩壊が進んで行くと今のような給与体系が保てないだろうとは言われていますが、それはサラリーマンも同じで数十年後に同じ給与を保っていられるかどうかは定かではありません。
だとすれば所得だけ見ると医師の方が恵まれていますね。
定年のない医者
医師には定年がありません。60歳以降も待遇をあまり落とさずに働き続けることが可能です。
一方で大多数のサラリーマンは会社に再雇用してもらったら給与が激減してしまいますね。
300万円-500万円程度ではないでしょうか。部長でいられる期間って短いです。55歳で役職定年になって、給与は維持されていても部下がいなくなって仕事の幅が狭いケースも考えられます。
医者を目指すデメリットは何か
では、医者を目指すデメリットは何でしょうか?
まず、1-2年の時間とお金を失います。
若いうちの時間は貴重です。海外旅行にいったり、飲み歩きをしたり、恋愛をしたり、若いからということでたくさん挑戦させてもらえたり、こういった機会を失ってしまいます。
しかし、受かれば回収できますし受からなくとも1-2年の遅れなんて挽回できますね。
入学後は5年間、勉強づけです。2年次編入だとして、2,4,6年は忙しいので実質3年間はさらに失うことになります。
専門性の必要な仕事なので当然ですが、サラリーマンのときに受けた専門教育をもう一度やり直すような形になってしまいますね。
受験の2年と入学後の3年で、5年も失います。この5年に相当するくらい、今の環境は悪いのでしょうか?ということを、私は考えていませんでした。(ので後悔はしていないものの、最近反省しています。)
本当に医者でなければならないの?
人の役に立ちたいとか、楽してお金が欲しいとか、命にかかわる仕事がしたいとか、将来の不安を解消したいとか、いろんな理由で医師を目指しているのだと思います。
例えば転職してその悩みは解消できないでしょうか?同じ業界の別の会社なら、体育会系の社風ではなくて合うのかもしれません。
付き合いの飲み会に行かなくてよくて、19時には会社を出られて同じ給与なのかもしれません。
例えば部署移動でその悩みは解消できないでしょうか?営業や開発に疲れたら、間接部門で、人の支えになりながら、社内の人に喜んでもらいながら役目を果たすことはできないでしょうか。そちらの方が生きがいがあるのかもしれません。
例えば趣味の充実でその悩みは解消できないでしょうか?金曜日に新しいお店を開拓したり、マラソンやボルダリングで汗を流したり、音楽を初めて知り合いのコンサートに行ったりして、生きがいを感じれないでしょうか?
経済的自由が目的の場合は、例えば副業で達成できないでしょうか?副業と本業で250万円ずつ投資していけば、20年後には5000万円になります。
配当4%の米国株を買って、配当と副業で生きていけないでしょうか?今30歳なら50歳には達成できますね。
まだ迷われている人は、後悔の残らないように、本当にそれで良いのか一度検討しても良いかもしれないですね。
もちろん、決めてから間違っていたら後で変更したら良いのだと思います。
医者になるのは、自分の人生の目標を達成するためで、合格自体が目標ではないと思ってます。
手段がいつしか目的にならないように、どういう人生を生きてみたいか考えてみて、そのための手段が医学部編入だったなら、後はもうここで全力出すしかないですね。
今が本気出すときです。
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