医学部編入
書評:医学部学士編入試験の教科書 合格者10名による完全解説 (YELL books)

医学部学士編入の本で現時点では新しく、また10人分の詳細な経験が記載されている本、

医学部学士編入試験の教科書 合格者10名による完全解説」を紹介します。

この本、発売と同時に買ってみたのですが、今読み返そうと思ったら紛失しておりました。。なので当時の記憶を頼りに書きます。

医学部学士編入試験はどういった人がどのくらい勉強して合格してるだろう?というのが最初は分からないので自分が受かるのかを判断するのに苦労します。

そういう人にとっては最初に読む読み物としてはかなり詳細に書かれているのでとても参考になると思います。

結構な分量なので途中心が折れそうになりますが。。個人の熱い想いを感じることができますね。

 

似たような書き物だとKALSの合格体験記があります。あれもかなり参考になりますが、こちらの方がより詳細な経歴が書いてあるのと、

KALSに忖度しない内容になっているのでよりフェアに見れるかなと思います。

読後しばらく経って覚えている情報

前述のとおりかなり読んでから時間が経ってしまっているのですが覚えていることを。。

 

・ご自身の面接対策をかなり細かく書いている方がいました。ここまで書くんだ、、というくらいに。最初の面接で失敗して相当くやしかったのでしょうね。最終的には修正して合格されていましたが、面接慣れていない人にとっては非常に参考になるのかと思います。僕も最初は就活と同じ感じでやれば面接は余裕だと思っていましたが、思っていましたが、、厳しかったですので。

 

・勉強量が多い。。どの人もたくさん勉強されていました。もともとの基礎学力も高いだろうに、ここまで勉強を継続するのだなあと思いました。勉強をするときの継続する工夫、というか続けるためのコツみたいなものは真似したいなあと思いました。働きながらだとこんなにできないよなあ。。と(やっている人もいそうですが。)

 

・計画の立て方が参考になりました。自分を振り返るととりあえず1000時間やれば受かるだろう、と概算してできる限りやるというスタイルだったのですが、この範囲をやればここには受かる、そのためにこの日のはこれをやる、というのが(人によって違うものの)詳しく開示されていました。文字数の制限がないんですかね、かなり詳しかったようなです。いろんな人の方法を参考にしながら自分に合うスタイルを見つけると勉強がやり易くなるのだと思いますが、その意味で参考になりました。

 

合格者10名の進学先内訳

合格者10名の内訳は以下の通りです。

岡山大学  3

鹿児島大学 3

大阪大学  1

愛媛大学  1

山口大学  1

神戸大学  1

結構大学が偏っている気もしますが。。。笑

ただ岡山大学と鹿児島大学を受験する人にとっては、過去こういった人が合格し進学されているというのを知る上では貴重な情報となりますね。

合格者の経歴

Amazonの公式ページのリンクから経歴が見れますが、旧帝卒が4名、早慶卒が3名、その他3名が書いていました。

やはり学歴良い人が多いのは仕方ないですな。ただ経歴は大学によっても年度によっても変わったりしますので、旧帝大でないからとそこまで気にする必要はないかもしれません。

 

学歴は変えられませんが学力は勉強したら変えられますし、何も面接で言うことがないという人もこれからその経歴を作って行けば良いので、〇〇だから無理だ、と考える前に自分の中でできるところまでやってみるのが大切かなと思います。

 

著者たちは結構Twitter上にいるので、相談したい!と思えばDMですぐ相談できるのが魅力といえば魅力ですかね。

過去に自分の卒業大学から合格者がいるのか、似た経歴の人がどのような勉強をしてどのような面接をして合格していったのか、というのは受験を決める上で非常に重要な情報です。

KALSでなければそのような情報を取るのは難しいのですが、今であれば本を頼りに著者に聞きやすい、というのはメリットかも知れませんね。

医学部学士編入が簡単であると喧伝する本なのか?

出版社が本を売るために医学部学士編入は誰でも簡単に合格する試験だ!という論調で著者達に書かせている、という陰謀論を唱える人もいたかと思います。

実際どうでしょう。。予想通り素晴らしい経歴の人たちが順当に勉強して真っ当な志望動機で受かっているという印象しか受けませんでした。。笑

 

実際はもっとオッズの揺らぎみたいなのがあり、瞬間的に簡単に入学できるタイミングがあったりします。受験日程が被っていたり、上位勢が軒並み合格辞退したり、英語の外部試験を導入して倍率が激減したり、入試の形式が変わったり、そもそもが学力だけを見ている試験ではないので、たくさん受験していて運よくそのようなタイミングに出会えたら合格しやすいというのは事実だと思われます。

 

運をつかむには自分のできる限りの努力をしないと行けないですし、不確実性に賭けるからこそ稀にそのようなタイミングもある、というところかと考えております。最初からガチャ頼みだと難しいのかもしれませんが、正統な努力を続けていたらひょっこり合格したりということは存分にあるかと思われます。

 

一方で最後まで不確実なので、どうしても合格したい場合には一般受験の方が学力を高めて確実に合格できると思います。個人的にはセンター7-8割くらいを現役のときに取れる実力があって、数学が苦手ではなく、仕事をやめて2年集中できるような人であれば一般受験の方が確実だと思います。

 

僕自身も一般にするか最後まで迷いましたが、そこまでのリスクは取れないということで働きながら編入という選択にしております。

 

買う価値のある情報なのか?

この本は1760円と少し本としては高額な部類に入ります。

ですがnoteよりはかなり安いので、もしこれから医学部学士編入を受ける予定の方で、できれば独学で行きたいと考えられる方にとっては一旦買う価値のある情報かなと思います。

 

中古もそんなに売られていないようなので、運が良ければそこまで値下げせずとも中古市場で再販売できるかと思います。

 

僕はKALSに数十万円課金して、生命化学の完成シリーズ(+過去問情報+自習室+チューターの先生の神のようなアドバイス+講師の先生の神のような面接対策)で合格しているので、正直当時の自分を思えば完全独学はどうなんだろう。。と考えております。

 

結局中古の教材買ったらなんだかんだ10万円以上しそうだし、そうするとKALSにちゃんと課金した場合との差は10-20万円くらいじゃないですかね、ネットワーク利用料で合格を買うと思えばそのくらいなら安いかなと思います。

 

ただ実際には独学の人も大学によっては結構いたりしますので、最初のさわりとしてどんな感じで受かるのか情報を集めてみてから最終判断かなと思います。

 

(私の合格体験記は有料ですがこちら↓で読めます。興味を持っていただけましたら参考にして戴けると嬉しいです。)

\偏差値30のサラリーマンが合格した方法/

おすすめの記事