医学部編入
社会人が医学部学士編入試験に合格して入学した後の苦労

 運よく社会人として働きながら、医学部学士編入試験の合格を勝ち取ることができた後にも苦労は続きます。幸い留年することなく進級できましたので、どういう苦労があったのか振り返ってみようかと思います。

 

僕自身はあまり能力もなく努力で全てをカバーしている人間なのですが、困ったとき周りの方々が助けてくださったのでなんとか首の皮一枚つながっております。笑

 

定期テストの苦労

 

医学部に入学してフルコマの授業が続きます。最初は社会人生活から解放された嬉しさで、こんなに幸せで良いのだろうか、と思っていた時期もありましたが後にそれは誤りであると思い知ります。

 

医学部の授業は非常に進度が早く、他の学部が学期中全てをかけて進めているような内容を2週間ほどで終えてしまいます。しっかりと理解する時間がなく、気が付けばテストが目前に。。

 

もともと授業中に集中できないタイプなので、授業が終わって部活が終わってからやっと勉強の時間なので、毎日遅くまで勉強することになります。眠気との戦いでした。

 

テスト前に徹夜するなんてこれまでほとんどやったことがなかったのですが、テストとレポートが重なってレポートが間に合わなさすぎて2日間寝れなかったことがありました。

 

計画的にやれる人は良いのでしょうが僕はどうしても直前ダッシュ型なので、自分のせいですがとても大変でした。

 

図書館に泊まり込んで作業、ということもありました。モンスターを何本飲んでも朝方には効かなくなってきて。。寝ずに勉強して効率が落ちすぎてしまうので徐々に数時間は寝るようになりました。

 

学生生活の苦労

 

入学して学生だ!と思っていても、学生扱いされることにイラっとしたり、逆に学生なのに年が違うことで同じように扱いをしてもらえなくてイラっとしたりすることも思います。これは職員に対してもですし、同級生に対しても思います。

 

こちらは社会人としてのキャリアもあるので、例えば専門の話であればかなり詳しかったりするのですが、どうせ学生なのでそんなに分からないでしょう、と英語の文献についての話で言われたことがありました。

 

英語であっても自分の専門分野ではプロとしてやっていたりしますので、少し腹が立ちますがそういうものなのだと思って気にしないようにしています。

 

医師になればまた社会的地位が変わって扱いも変わるのだと思いますが、大企業で働いていたときとの扱いの差を見るとどうも僕は企業の看板のおかげで偉くなったつもりでいたのだなと思い知らされました。

 

同級生に関しては、思ったより再受験の30代も多いので受け入れ体制ができていて、同じように扱ってもらえますが、それでも過剰に気を使われたり、できて当然と思われると良い気分はしませんでした。ここらへんは徐々に仲良くなるにつれて理解し合えるようになりましたが、やはり異文化でした。

 

年齢が上がってもできないことはできないんですよね、そしてこれまで経験のないことは分かりません。

 

自分も上司や先輩に同じような目を向けていたなというのを思ったりしました。また、高齢学生の中には変わった人も多いのですが、何か問題を起こすと高齢学生ということで一緒にされそうになったりと、とばっちりを受けそうになることもありました。

金銭面の苦労 

これは。。思ったより多くの人が金銭面で苦労しているのではないですかね。最初はボロボロのアパートに住んでいました。ある程度年を取って生活水準が下がると、分かってはいても辛いものがありました。

 

毎晩飲みに行っていたことが懐かしくなったりもしました。お風呂に追い炊きがないのも辛かったり。。お金に余裕がないことでせっかくの誘いも断ったりしていました。

 

途中から副業を始めたので若干余裕ができて今は不安はありませんが、入学当時はこの生活、続けられるのだろうか。勉強も大変だしとんでもないところに来てしまったと思ったものです。まあ、後がないので頑張るしかないのですけどね。笑

 

子育ての苦労

これは嬉しいことでもあり、大変なことでもありました。子供がいる、かつ学生で時間の融通が利く(勉強が遅れても自分にしか迷惑がかからない)ことから、どうしても子供を優先してしまいます。毎日3時間くらいは短くなるような感じです。

 

普段は大丈夫なのですが、大切なテストの前に子供が寝なかったり、体調を崩したりすると非常に体力も精神も削られました。勉強は自分だけの問題なので最後に追い込んで間に合わせればよく、仕事のコントロールと比べるとその難易度はかなり低いはずなのですが、それでも大変は大変でした。

 

家にいるとどうしても家事を自分のコントロールできないタイミングでもしないといけないので、集中したいときにはできれば図書館に行きたいのですがコロナウイルスの流行により外出も難しくなり、気が付けばどんどん夜型の生活になり体調も常に悪く、どんどん追い込まれていくという状態になっておりました。

 

このように苦労は絶えませんが、それでも自分で選んだ道なので、悔いなく進めていこうと思います。

まとめ

総じて見てみると(上からは感じられないかもしれませんが笑)、テストや学生生活、お金の問題、子育てと苦労はそれなりにしておりますが、入学してみて大変なことよりも嬉しいことの方が多いです。勉強は大変ですが、病気や患者さんと向き合って、自分の勉強していることがこの人の役に立つんだと思うとモチベーションもあがります。苦労した後には達成感もあります。ですので、ある程度リスクを取れる人なら僕のように30代からでも医学部編入試験で医者を目指すというのはおすすめです。

 

(私の合格体験記は有料ですがこちら↓で読めます。興味を持っていただけましたら参考にして戴けると嬉しいです。)

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