医学部編入
出願に必要な書類の準備

出願準備には想像以上に時間がかかります。

必要書類を整理して、早め早めに対策を打っておく必要があります。

 

必要な書類のリストと対策方法について記載します。

 

0.募集要項

まずは募集要項を請求しないと話になりません。募集要項はWebでも見られますが、入学検定料の振り込みのためには紙ベースの資料を請求しないと

いけないことが多く、1-2週間かかるので、こまめに大学のHPをチェックして、願書請求が可能になったら都度請求をしていきます。

Kalsに入っていれば、Webで募集要項の掲載情報を確認することができますが、そうでない人は毎週自分でチェックをしていきます。

大学によっては返信用封筒に切手を貼って、郵送で請求しないと行けず、進捗管理が面倒なので、大学のリストを作って、募集要項請求、募集要項入手、

受験料払い込み、出願、などチェックリスト形式で管理するのをオススメします。

 

 

1.推薦書

大学の指導教官から入手する推薦書です。必要な大学の方が多く、研究室であまりお世話になってなかったりすると覚えてもらえているのか

不安になり、頼むのが億劫になります。依頼すると意外と覚えてくれていることが多いです。基本的には、内容は自分で考えて、

サインだけお願いするのがスムーズだと思います。最大1000文字程度ですが、ほとんど読まれていないと思われる書類なので、

少しでも早く文面を作成して指導教官に依頼する必要があります。厳封してもらう必要があるので、1週間程度は余裕をもって依頼をする必要ありです。

大学近くに住んでいる人は、アポを取って直接依頼するのが良いと思います。そうでない人も、いきなりメールを送るよりは、まず電話で

状況を説明して、追ってメールで依頼、返事がきてから書類を郵送して書いてもらうのが良いと思います。

就職活動をした人は、研究やゼミの活動についてそこで一度棚卸しているはずなので、基本的には同じ内容を書けば良く、ここには時間はかけず、

まずは型を作って、1校目を早く依頼することが大切です。数をこなせば自然とできるようになります。お歳暮を指導教官に送るのを忘れないように

しましょう。

 

 

2.卒業証明、成績証明

大学の学務部に依頼する書類です。厳封が必要になることもあり、最初から厳封された状態でまとめて以来するのが便利です。

依頼書、切手の貼ってある返信用封筒を同封して、10校受ける場合にはまとめて10部依頼してしまえば一度で済んで便利です。

角形2号の封筒や、切手(280円、80円、10円)は今後必ず必要になるので、余っても良いのでまとめて10回分以上買ってしまうのが便利です。

 

3.入学志願書、受験票、写真票など

自分で準備できる書類です、高校卒業、大学進学の年度などをまとめたテンプレートを作って、募集要項が届いたらすぐに作業をしてしまうのが

オススメです。出願直前は志望理由書の作成でギリギリになってしまうので、雑作業は先に片づけておくのが肝要です。写真は駅にある証明写真の

機械で撮影したのを、コンビニの写真コピーで増やして、それを切って準備しておきます。1つ1つの作業が面倒かつ、10校も出願していると

飽き飽きとしてくるので、まとめてできる作業は先にまとめてやってしまう、募集要項を入手したらすぐ記入する、というのは徹底していくと

タスクがたまらなくて良いと思います。

 

4.志望理由書

小論分形式だったり、いろんな名称がありますが、なぜ医師になりたいのか、自分の専門がどう医療の役に立つのか、なぜその大学なのか、といった内容を

書いていく書類です。手書きのケースもあり、そのときは下書き含めてけっこうな時間がかかります。まずは1000文字程度で作成し、一度ひな形が

できてしまえばそれを加工して他の大学にも適用できます。

 

なぜ医師になりたいのかは、医療関係者でなければ直接的な体験を書くのは難しいと思います。

親戚の病気や死がきっかけという人は多いですが、一般入試ならまだしも編入として受験するには説得力にかけるため、

自分なりの理由が必要とされています。実際には、合格者の中に身近な人の病気について話している人はたくさんいるので、

なぜ医師なのか、については客観的に説得力のある説明ができればそれで良いのだと思います。

 

自分の専門がどう医療の役にたつのかについては、直接的に役立たなくても、何かしらこじつけて説明ができれば良いです。例えば物理の専門だった場合には

医療で役立つ分野は放射線等に限られてきますが、直接的な専門性に加えて、物理の研究で培った能力等の説明ができれば良いと思います。

できれば学問的な要素で説明をできれば強いですが、難しい場合には、例えば専門を通じて身に着けたコミュニケーション能力を役立てるという

理由で最終合格している受験生もいました。面接は重要ではありますが、まずは筆記を突破する学力が最重要です。

 

出願書類は願書の体裁だけ整えていればとりあえず受験ができます。出願できなければ合格のチャンスはありませんし、

筆記を突破できなければ面接のチャンスはありません。面接まで進んでようやく意味を持ってくる書類なので、学力に自信のない場合や、

時間のない場合はとりあえず形だけまとめて出してしまうのが良いと思います。何回か繰り返していると書類もブラッシュアップされてきて、

うまく書けるようになりますが、最初はうまくいかないものです。完璧な書類を求めて、本来するべき受験ができなかったり、筆記の勉強が

おざなりになってしまわないように注意が必要です。

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